
将来IT業界への転職を考えています。何から勉強すればいいのかわかりません。キャリアアップしていくための方法や勉強方法を教えてほしい。
この記事ではこんなお悩みにお答えします。
IT業界といっても、一言で説明するには広く、職種もたくさんあります。
IT業界を大きく分けると4つに分類されます。
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- インターネット・Web業界
- 情報処理サービス業界
その中で今回はIT系職種全ての登竜門的な職種「プログラマー」について解説します。
本記事の内容
- プログラマーの仕事内容
- プログラマーの年収と将来性
- プログラマーのなり方
プログラマーとは

プログラマーは広いIT業界のなかのソフトウェア業界に分類されています。
プログラマーとは、コンピューターを動かす「プログラム言語」を使って、さまざまなシステムやソフトウェアをつくる仕事です。
プログラマーが作成するシステムやソフトウェアはさまざまな場所で使われています。
テレビやスマホはもちろん、物流システムや銀行システムと身の回りのあらゆるところでプログラムが使われています。
一般的に、システムエンジニアがシステムの設計書を作成し、それに基づいてプログラマーがプログラミングをおこないます。プログラマーと一言でいっても、以下のような種類がありま
プログラマーの種類
プログラマーと一口に言っても、さまざまな種類のプログラマーが存在します。明確に分類することは難しいのですが、ここではプログラマーの例を挙げておきます。
- web系プログラマー
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プログラマーの中で最もメジャーな種類が「Webプログラマー」です。
WebサイトやWebサービスなどのシステム開発を行うのがメインの仕事です。ユーザーが触れる部分(検索機能やショッピングカートなど)を担当することを「クライアントサイド」
提供するサービスの裏側を担当するのが「サーバーサイド」
Web開発全般を担当することを「フルスタック」といい、それぞれに使う言語が異なります。
Webプログラマーが使用する主なプログラミング言語
- クライアントサイド:HTML/CSS「Java」「JavaScript」「PHP」「Ruby」
- サーバーサイド:「Java」「C+」「C++」「PHP」「Perl」「Python」「Linux」
- フルスタック:上記全般
- スマホアプリ系プログラマー
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スマホのアプリを開発するプログラマーのことです。
スマホアプリはiPhoneアプリとAndroidアプリ、Webアプリそれぞれで使用する言語が違います。
スマホアプリ系プログラマーが使用する主なプログラミング言語
「Java」「JavaScript」「PHP」「C#」「Kotlin」「Swift」「Python」
- ゲーム系プログラマー
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ゲーム系プログラマーは名前の通りゲーム開発のためのプログラマーです。ゲームといっても色々ありますが、主に3種類に分かれています。
- ブラウザゲーム(PC)
- スマホゲーム
- コンシューマーゲーム(家庭用ゲームプレステやswitchなど)
プログラマーの中でも拘束時間が長くリリースまで会社で寝泊まりすることもあります。
ゲーム系プログラマーが使用する主なプログラミング言語
「C++」「C#」「Unity」「JavaScript」「Swift」「Ruby」「Lua」
- 組み込み系プログラマー
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電子レンジや家電製品、テレビ、スマホなどの機械の制御プログラムなどをプログラミングするエンジニアです。
プログラムだけではなく、ハードウェアの知識も必要で、他のプログラミング言語より専門性の高い職種です。
組み込み系プログラマーが使用する主なプログラミング言語
「Java」「C」「C#」「C++」「アセンブラ」
- 汎用系プログラマー
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汎用系とは、通常のサーバーなどの機器ではなくIBM、富士通、日立製作所、NECなど大手が開発した汎用コンピューター上での基幹システムの開発をするエンジニアです。
クレジットカードや金融機関のシステム、国税庁や年金のシステムで使うメインフレームの開発などをします。
プログラマーが使用する主なプログラミング言語
「COBOL」「FORTRAN」「C++」「Java」「Fortran」
- 業務系プログラマー(オープン系)
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業務系プログラマーとは、主に下記のようなシステムを扱うエンジニアで、オープン系プログラマーとも呼ばれます。
- 経理システム
- 在庫管理システム
- 基幹システム(企業業務全般を管理する)
- 電子カルテシステム
業務系プログラマーが使用する主なプログラミング言語
「Java」「JavaScript」「PHP」「VB.net」「C+」「C#」「Python」「Ruby」
- 通信系プログラマー
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通信に関するシステム開発を担当するプログラマーで、ネットワークに特化しています。最近ではクラウド型のサービスも増え需要の多い職業です。
高速インターネット回線である5Gのシェアが広がることで、システムの改変や修正など今後の仕事も減ることは無いでしょう。
主に、ルーターやモデムなどのネットワーク機器や通信関連のプログラムなどを開発します。
通信系プログラマーが使用する主なプログラミング言語
「C」「C++」「Java」
ネットワークのシステム開発に特化しているため、プログラミング言語は少なめです。

覚える職種によって給料も勤務時間も変わります!ゲーム業界はリリース前などは労働時間が長くなる傾向にあります!
プログラマーの仕事内容と流れ

プログラマー(PG)はプログラミング言語を使ってさまざまなシステムを作る仕事です。
使用するプログラミング言語は、java、JavaScript、Perl、PHP、Objective-Cなどがあり、基本的にシステムエンジニアが設計した設計書や仕様書通りにシステムが作動するようプログラムを書き上げるのがプログラマーの仕事です。
プログラミング言語を使ってシステムを作るとは、「このボタンを押したら、画面が開いて、別のデータを表示する」みたいに、コンピューターにさせたい動きの命令文を書いていく作業です。
日本人どうしで使うのが「日本語」なら人間からコンピューターに伝えるために使うのが「プログラム言語」です。
日本語でも、言葉の選び方で同じ説明でもわかりやすい、分かりにくいがあるように、プログラミング言語を使ってわかりやすい文章(コード)を書けるのが優れたプログラマーです。
基本的にシステムエンジニア(SE)からの仕様書にしたがってプログラムを書いていきます。複数の仕事を並行して仕事するのが一般的です。

プログラマーに必要なスキル
確実に必要なスキルはプログラム言語の知識です。
複数の言語を全て覚える必要はありませんが、自分が担当するジャンルの言語はマスターしておくことは必要です。
プログラミング言語は1つマスターしておくと、他の言語も覚えやすくなるので、必要に応じて学んでいけば問題ありません。
ただ、バージョンアップなどで仕様が変わったりするので、常に知識の更新は必要です。
プログラミングをおこなう人は論理的思考が重要で、物事を順序立てて考えることが必要です。
エラーが出るたびに修正が必要となるため最後までやりきる根気が必要になります。
- プログラミングに関する専門知識
- 新たな技術を求める向上心
- エラーや不備を見つける注意力
- 論理的に考え最後までやりきる根気
- 作業を円滑に進めるためのコミュニケーション能力
プログラマーの平均年収

doda平均年収ランキング2019年では平均年収が422万円(男性437万円、女性382万円)です。
他のIT業種と比較して若干低めですが、プログラマーはシステムエンジニアなどIT系職種全ての登竜門的な職種で未経験者がエンジニアを目指すには入りやすい職種です。
企業としては優秀な人材が欲しいと思っていても、増え続ける需要に対して供給が追いつかず、経験の乏しい、又は未経験者でも採用せざる得ない状況のため平均年収で調査すると、若干低めの年収になってしまいます。
プログラマーはエンジニア系キャリアのスタート地点です。ここから「システムエンジニア」→「プロジェクトリーダー」「プロジェクトマネージャー」などにキャリアアップしていくことができ、将来的に高収入を得られる可能性の高い職種です。
プログラマーのなり方

プログラミングを独学で覚える
独学でプログラミングを覚えることは可能です。しっかりとした知識を身につけることが出来れば、独学でも全く問題ありません。
しかし、「独学でも簡単になれる」って感じにはなりません。
プログラミングに限らず、なんの分野でも独学でスキルを身につけるには通常よりも、多くの時間が必要です。
その理由は二つ
- 分からないことが分かるまでの時間ロス
- IT業界の時間の流れと学習ロス
それぞれについて解説します。
分からないことが分かるまでの時間ロス
これはもう、文章の通りです。
プログラミングで挫折する、8割以上の人がここで辞める人がほとんどです。
わからない問題を独学の中で解決していくことは非常に非効率です。分かる人に聞けばすぐに解決できる問題でも、独学の場合は違います。
また、プログラミングでよくあるのが、
- 一部のコードに誤りがある
- コード同士が干渉してバグが起きる
- 全て見直しても自分ではミスがわからない
- 数日かけて試行錯誤しても解決できないなんてことはよくあることです。
こんな失敗を繰り返すうちに、最初のモチベーションが下がり挫折していきます。
IT業界の時間の流れと学習ロス
ただ単に、プログラミングのコードを覚えるだけなら独学でも可能ですが、IT業界の時間スピードは早く、求められるスキルは現場に対応したプログラミングスキルです。
独学の場合、最先端技術やノウハウの情報を知ることが難しく、また、最先端技術を聞いても分からないことがほとんどです。
現場で使えるスキルを覚えなければ、今している学習時間は無駄になることのほうが確率的に高くなります。
プログラミングの学習環境を整える
プログラマーは未経験からでも学習環境さえ整えることができれば、誰でもなることが可能です。
言ってしまえば、学歴も関係ありません。中卒でもプログラミングスキルが有ればなれますし、能力が高ければ普通に就職できます。
学習環境を整える方法としては、プログラミングが学べるスクールに通うのが1番速いです。
何事もそうですが、プロに学ぶのが1番です。
そして、プログラミングを覚えるのであればIT業界専門のスクールにしましょう。
いろいろな学科を扱っているスクールと違い専門のスクールでは、現場で必要なノウハウやスキルアップを見据えた、いわば使える技術、就職するためのスキルを教えてくれます。
近くに教室などがある場合はテックキャンプの教室に通いつつ学習するのがありな方法ですが、地方在住ならオンライン完結のTech Academyがおすすめです。

教室に通う時間などを考えると、Tech Academyのオンラインが便利で学習時間も長くなるよ!
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プログラマー【まとめ】
プログラマーの需要は高く人手不足の状態です。実務経験のない未経験者でも採用してくれる会社も多くあります。
今後もIT業界はまだまだ伸びる業界です。
今のうちに、技術を身につけることで将来のスキルアップ、キャリアアップにつながります。
スクール代などは働くことで直ぐに回収できますので頑張ってください。
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