【IT業界の地図⑥】組込みシステムエンジニアの仕事内容は?

この記事では組み込みシステムエンジニアについて解説します。

組み込みシステムエンジニアとは?

家電製品や機器などに特定の機能を実現させるためにコンピューターシステムを組み込んだ製品があり、このシステムを組み込みシステムといいます。

例えば、冷蔵庫の自動温度調節や、エアコンの人感センサーなどが組み込みシステムにあたります。

このシステムの設計・製造(プログラミング)を担当するのが組み込みシステムエンジニアの仕事です。

組み込みシステムエンジニアの仕事内容

組み込みエンジニアの扱う製品は幅広く家電製品の数だけでもかなりあります。

電子機器に搭載する機能を検討

組み込みエンジニアは仕事を受注して、まず初めに、その製品に搭載する機能の検討から始めます。製品市場の動向、機能実現の可能性、競合他社との優位性、コスト面などさまざまな角度から検討します。このあたりはある程度経験豊富な組み込みエンジニアが担当することが多く、案件によりこの段階でざっくりとした見積もりを組み込みシステエンジニアが出すケースもあります。

設計する

搭載する機能の目安がついたら、具体的な仕様の設計作業に入ります。設計作業も専門的な知識が必要なため、経験値の高い組み込みエンジニアが担当する場合が多く、規格の準拠、電子基板、安全性、耐障害性などを注意する必要があります。

プログラミング・テスト

設計が終わると、実際にシステムのプログラミングをします。ここで機能性、安全性に問題は無いかをテストしていきます。組み込みエンジニア初心者は、このプログラミングとテストの業務が主な仕事で、ここで経験を積み重ねます。家電製品を扱うことが多い組み込みエンジニアですが、1番重要なのはエラーの起きないプログラミングです。

組み込みシステムエンジニアのスキル

組み込みエンジニアに求められるスキルは専門性の高い職種なため大きく分けて4つのスキルが必要です。

プログラミングスキル

組み込みシステムエンジニアはソフトウェア開発に携わる職業です。プログラミングスキルは必須です。

主なプログラミング言語は「C」「C++」「アセンブリ」でこれらは必須言語と言っていいでしょう。

コンピューターの仕組み関する知識

C言語、アセンブリ言語を使用するため、メモリ構造やデータの格納方式について理解する必要があります。

電気・電子基板に関する知識

組み込みシステムエンジニアとして経験を積むと、電子基板の設計も業務内容に含まれてきます。

基盤を触るということは、電流・電圧・抵抗などの電気の基礎知識も必要になってきます。

英語力

組み込みエンジニアの使用する部品はさまざまで、海外のメーカーから取り寄せることも多く、使用するために必要となるドライバーのインストールなどは英語解説が多く、基本的な英語の読解力を身につけておくと業務がスムーズに進みます。

組み込みシステムエンジニアの平均年収

組み込みシステムエンジニアの年収はスキルや経験、勤める企業によって異なりますが、doda平均年収ランキング2019年度版では473万円(男性481万円 女性385万円)です。

組み込みシステムエンジニアのなり方

組み込みエンジニアになるために、必要な資格はありません。組み込みエンジニアになるために必要なスキルや知識は以下のようなスキルです。

組み込みシステムエンジニアはハードウェア、ソフトウェアの両方の知識や理解が必要です。効率よく学習するなら、組み込みエンジニアに特化した参考書をベースに、電気回路やC言語、アセンブリ言語なども覚えましょう。

独学で覚えることも可能ですが、理系の要素が多く全く0の状況から始めるので有れば、スクールに通うのが一般的です。

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